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忍び寄る改悪4

長々と愚痴らせていただいたが人事評価制度は順調に導入され、いずれは「人事評価制度のおかげで全体として国家公務員の給料が下がった」等と世間様にとってよいニュースも流れることであろう。ま、その中身は「なんでも競争入札がスバラシィー。低価格ワッショイ」的な随意契約追放運動と同じで、現場を知らないマスコミ様に受けの良い数字が組みあがるだけの話なのだが。

信じてはもらえないだろうが現在の行政はある意味、個々の職員の良心でなんとか成り立っているところがある。しかし、新人事制度はそこすら破壊しかねないものである。

もちろん変化は必要だと思う。だが、スケジュールありきで十分な検討もせず導入に突き進む当局を見るにつけ終わりの始まりを予感せずにいられない。せめてもの抵抗に新人事制度に関する意見聴取に対しては自分なりに問題提起するつもりだが、あからさまな形だけの試行を見るに、効果は薄いだろう。

私自身にしても、これからはノルマ至上主義なのだから数字にならない仕事など放っておくか適当にやらざるえないことになるだろう。上司に気に入られ、ノルマを達成しないと稼ぎにならない。何が国民にとって大事かではなく、いかに要領よくノルマを達成して己の生活を守るかが至上命題になる。この流れに逆らうつもりはない。世間的にもコームイン能力主義バンザイなのだから従わざるを得ない。

だがそれでも、浅ましく他人を引きずりおろすことばかりに熱心な連中に資することになるかと思うと、悔しいものである。
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忍び寄る改悪3

さて、国家公務員の新人事制度の目玉となる「役割達成評価部分」であるが、これはいわゆる業績評価である。民間企業の営業職で例えるならば売上や粗利に相当する部分である。先のエントリで述べた能力評価部分は主観が入りがちな曖昧なものであるが、業績評価は数字で結果が出るため、実際の人事評価は業績評価によってなされることが予想される。

ここで、仕事の評価という難しい問題が出てくる。そして難しい問題であることから、人事院は何の例も示さず目標設定は現場に丸投げである。民間勤めだった頃は何も考えず「個人売上高 前年比○○○%以上達成」とでも記入すればよかったのだが、行政の仕事を数字目標に置き換えるのはどうにも難儀である。

自分の仕事を書くわけにはいかないので、例えば税金の徴収の仕事をしている人がいるとしよう。担当したことがないので素人考えだが目標としては徴収率を上げる、なんてのが考えられる。

たしかに徴収率をズンドコズンドコ上げれば万々歳である。ノルマを完遂すればそれだけ国に奉仕できるというものだ。客観的に見てもわかりやすい評価が可能である。しかし、徴収率100%のAさんと徴収率80%のBさんはどちらが評価されるべきだろうか。

新人事制度ではAさんが高評価になるだろうが、仕事の内容を見るとAさんの扱った事案にはいわゆる長期未解決になるような困難事案はひとつもなく、容易なものばかり。一方、Bさんは誰もが手を焼く問題滞納者を相手に奮闘し、見事に事案を解決したが困難事案に足を引っ張られ徴収率は達成できず。

楽な事案ばかり担当するAさんはけしからんので能力評価で評価を低くすべきだが、Aさんは上司に取り入るのが上手く評価は下がらない。真面目な性格のBさんは周囲からの敬意は勝ち取れるものの、評価は低く賃金は下げられる。

楽な事案ばかり担当しようとする人がでるのは現在でも生じている問題点であり、仕事を真面目にする人間が損をするのも今に始まったことではない。周囲の目を気にしない問題児が助長しているからこそ人事評価自体は公務員自身からも求められる制度なのである。だが、何も考えずに導入してしまうと問題児が駆逐されるどころか、そのような人間を制度として応援してしまう事態に陥る。

また、時間がかかってもより困難な案件に取り組むことは数字に表れなくても社会的公正に資する行為であると私は思うが、数字が一番大事ならそんな正義感などゴミ箱行きである。面倒なことは他人に押し付ければよい。押し付けられたほうはモチベーションゼロになるかもしれないが。

数字を上げることは多くの場合、行政にとって手段であり目的ではない。手段が目的と化すと内容はどうでもよくなる。いかに効率よく点数を稼ぐかが全てとなる。国民への目線は自然と消滅していく。なぜなら国家公務員は使い勝手のよい聖人君子ではなく、その多くはただの庶民である。生活がかかっているなら、優先すべきは数字になるのは必然だ。
(続く)

忍び寄る改悪2

現在、あらゆる役所のなかでもトップクラスに世間知らずである人事院を中心に、新人事制度が実施に向けて爆走している。人事院のHPに書かれているとおり新人事評価制度は現在各省庁で試行が行われている。

制度の詳細は人事院のHPを見てもらえればわかるのであるが、非常にサックリと説明するならば、この制度は職員を「能力評価」と「業績評価」をもって評価し、昇進や昇給、賞与に影響を与えることを想定している制度である。

それだけ書くと新聞各紙で絶賛されそうな内容であり、おそらくこの内容を真正面に実行すればミンカンで行われたような悲惨な人件費カットも可能である。マスコミによって世の怒りのはけくちにされている国家公務員を弾圧するには最適な制度と言えるだろう。

さて新人事制度の「能力評価」は「職務行動評価部分」、「業績評価」は「役割達成評価部分」と言う言葉に置き換えられているが、それはどんなものだろう。人事院HPの第2次試行の部分に「評価シート」なるものがあり内容を確認できる。試しに一番下っ端用になる「本府省係員級」を見てみよう。

「役割達成評価部分」はいきなり白紙であるので、これについては後で述べる。一方、「職務行動評価部分」はいろいろと書いてある。そこには例えば、

・情報や資料を分かりやすく分類・整理する
・情報を正確に伝達する
・失敗や困難にめげず仕事に取り組む

などと書いてある。「ハァ?」を10回くらい連発したくなる内容である。分かりやすくとは具体的にどのように分かりやすくなのか。正確にとはどのように正確なのか。失敗や困難にめげないというのはどういう態度なのか。だいたい、失敗や困難にめげずに強がっていたらメンタルになった、ではシャレにもならない。こんなもの、評価者である上司の心証が全てではないか

つまり「いかに上司様に気に入られていますか?」という評価内容なのである。これが昇進に影響する。もちろん、現在の制度でもゴマスリが出世する弊害はあるのだが、制度として茶坊主を推進するなどもってのほかである。

そして、年功序列制度の大弊害、いわゆる「問題上司」がこのような評価を下すことになったらどうなるだろうか。パワーハラスメントで部下を追い込む、面倒な仕事を部下に押し付ける、管理者が出て行かなければならない局面で逃げ回る、そんな連中の心証で昇進が決まりかねない。

複数の上司が評価すればそのような被害を軽減できる可能性はある。しかし、いかに馬鹿な上司でも評価者には違いない。そこでつけられたマイナス評価は経歴としていつまでも残り続ける。だいたい、能力主義というのは上記のごとき「問題上司」が(相対的に)高い給料で年々昇給してゆくことが問題だから行われる面もあるはずなのに、その連中が評価者としてのざばってゆくのでは本末転倒である。

適正な評価を担保する手段がない、というかいわゆる問題上司のことを想定すらしていない。トホホ人事制度の欠陥のひとつである。
(続く)

忍び寄る改悪

※気がつくとかなりの期間、塩漬けにしていたエントリです。よってこれも内容古いです(笑。

最近あまり取沙汰されていないが、新聞様お得意な主張のひとつに公務員への能力主義導入というのがある。公務員叩き記事でしばしばお目にかかる文言である。能力主義そのものに反対するわけではないが、民間企業ですら様々な弊害が報告されている制度である故導入には慎重な議論や検討も必要だと思う。

民間企業が能力主義で失敗してもその企業の組織が弱体化するだけだが、これが行政組織となると国民へのサービス低下につながりかねない大問題である。だが私が知る限り、どのマスメディアもこの問題には無関心。所詮、能力主義だの成績主義だの騒いだところで、本音は「ミンカンと同じく公務員苦しめ」という次元の低い感情があるだけだからなのだろう。

能力主義と言っても結局は人件費削減の方便に過ぎないのだから、給料が減って苦しめ苦しめ、それでよい、となるわけだ。本気で市民のため、国民のためを思うなら、行政の仕事を「評価」するという難問から目を背けたりしないはずだが、現在のところ全く問題にする気配はない。

もちろん、知らないところでコッソリと制度改正が行われているならば仕方がないことである。しかし、国家公務員の能力主義導入については人事院のHPで「新たな人事評価制度」と銘打って公開されているのである。マスコミ諸氏が全く興味を示さないこの新人事評価制度であるが、HPで中身を見れば問題だらけの内容であることは明らかである。まずは内容をご覧いただきたい。
(続く)

自己防衛のすすめ

元厚生事務次官連続殺傷事件。ついにこういうのが始まってしまったなぁと思う。銃刀法違反で逮捕された小泉容疑者は、元事務次官の住所を「職員住所録」で調べたそうだ。テレビを見ると、わざわざ実際に図書館まで行ってレポーターが調べ方を解説していた。「模倣犯 募集中!!」と言ったところか。

今から数年前、ある地方局で職員録に住所を掲載するように言われたことがある。聞けばその職員録は一般の方が手にできる代物だという。無論、即座にお断りした。個人情報の取り扱いが厳重に行われている現在、しかも公務員というだけで不当な差別を受けることがある世の中だと言うのに、そんなものを平然と作っている某地方局の世間知らずぶりには唖然とさせられたものだ。

今回のような卑劣な犯罪に利用されてしまった職員録。マスコミ様が具体的にわかりやすく周知してくれたおかげで今後存分に悪用されることだろう。私のように始終異動をしている人間だと職員録の情報はあてにならないが、もしかすると、職員録の住所に住んでいるだけの一般人だって犯罪に巻き込まれるかもしれない。

今後は一般向けの職員録の廃止と古い職員録の廃棄を訴えていく必要がある。なにしろ命がかかっている。もしこの記事を見ている公務関係者がいらっしゃるならば、とにかく用心してほしい。公務員に不平を言うだけでなく、実際に襲い掛かり死に至らしめるという一線が超えられてしまった。同じことを考える輩が出てくることは、通り魔事件が多発したときの状況を考えれば想像に難くない。

残念ながらネットの世界ですらこの一連の殺人を「天誅」などと誉めそやす輩がいる。ありとあらゆることを行政や役人のせいにするという洗脳の効果は抜群だ。外に出れば狂気の人間に襲われる危険があることを常々念頭に置いていただきたい。被害にあってマスコミを喜ばせ、関係者を悲しませるようなことがあってはならない。

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Hamras

Author:Hamras
職業 国家公務員(ノンキャリア)

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