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それは違うでしょ

 財団法人「厚生年金事業振興団」が経営する「九州厚生年金会館」の宴会場で9月、同市に本拠を置く指定暴力団・工藤会の系列組長が還暦祝いの会を開いていた事件。厚生年金会館が暴力団に宴会を許可した、だから悪い、という報道を見るとどうも首をかしげたくなる。

 私から見ると、厚生年金会館は被害者に見えるのだが...。日弁連はこの件について「暴力団の威信拡大を公的機関が助長する結果になった」と批判しているそうだが、それも的外れな批判である。だれが好き好んでヤクザの手伝いなどするものか。従業員やその家族の身を案じ、やむなく使用させたことくらいわかるだろうに。それを責めるのは単なる弱い者いじめである。

 厚生年金会館を批判する新聞社はきっと、購買客に暴力団幹部がいたら、「うちはヤクザお断り」と言って即契約解除できるコワモテな新聞社なのだろう。だが一般市民はワケが違う。宴会2日前に暴力団相手に「ヤクザとわかったからお断り」なんて言ったら、どんな目にあうかわからない。しかも1人、2人の利用じゃない。100人規模の大宴会でその筋の人間が大勢関わっている。

 警察だって24時間警備してくれるわけじゃないし、警察が代わりに断ってくれるわけではない。使用許可を責める人間には、だったら自分は指定暴力団に立ち向かえるのか、と問いたいところである。

 滅茶苦茶な報道をするマスコミ関係者に言いたい。責める相手が違うだろ、と。そもそも、暴力団が公的施設で大宴会を開こうとすることが非常識なのであって、暴力に対して弱い立場にすぎない厚生年金会館を叩こうというのはあまりにも非道な態度である。こういう事件で暴力団を批判的に報道することができなくて、何が市民のための報道機関か。

 まさに、反論できない者を優先して叩きのめすという腐ったマスコミ像を象徴するような報道ぶりである。役所の匂いのするところだから状況関係なしに叩いて問題ない、とでも思っているのか?こういう報道をするのなら、弱い者の味方・市民の味方のような顔をするのは今後一切やめていただきたいものだ。
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遡及処罰

 年金着服問題で、宮城県大崎市が3日夕会見し、2000年に起きた28万円の横領事件について「社会的制裁を受け、着服金も弁済された」と告発しない方針を発表したそうだ。伊藤康志市長は「大臣の言うように着服は年金制度の根幹を揺るがす。だが、厳しい処分をし、当時明らかにされ報道された。本人は社会的制裁を受け新しい道を歩んでいる」と述べたとか。

 年金着服の刑事告発問題における、非常に重要な要素を含んだ発言である。告訴告発については、私とてかつては年金保険料をせっせと納付していた身なので、横領して返金もせず、反省もなく、ただ身内の恥を隠すためだけに告訴を免れてのうのうと暮らしているような輩を今から追及する、と聞けば大賛成の話である。

 だが、全額返金し(返せばいいというものではない、ともっともらしいことを言う人間もいるが被害を回復するかしないかは情状を見るうえで非常に重要である)、懲戒処分を受け、マスコミ報道もされ、現在に至った案件まで果たして告訴する必要があるだろうか。現在、更正の道を歩んでいる人間をつかまえて「今話題になっているから」「今だったら許されないから」と告発してその者の未来を閉ざす、それは本当に正しいことか。そういう検討が一切ないまま、とにかく告訴告発と大騒ぎしているのが今のマスコミである。

 話は違うが同じ論理で、過去に飲酒運転をして書類送検されなかった人間を片っ端から調べあげて告訴、告発することになったら、皆どう感じるだろう。たとえば、酒好きなサラリーマンがある日会社に呼ばれて、「おまえ、何年か前に飲酒運転で停職処分になったけど、今はそういうの許されないから解雇ね。警察にも告発状だしとくから」となったらいくら本人が悪いとはいえ理不尽である。

 もちろん、世間が知ることなく告発もなかった案件では抗議したくなる気持はわかる。だが、このように報道もされている事件で告発を望むなら、なぜそのとき市民が大声で抗議しなかったのか、なぜマスコミは大規模なバッシングをしなかったのか、そこを追求せねばなるまい。

 そのときの行為はそのときに裁かれるべきものであり、それが間違いだったなら当時の世間やマスコミは何をしていたんだという話である。それを無視して今さら風向きが変わったからと言って告訴告発と騒ぐのはあまりに恥知らずで無責任である。

 現在の告発騒動を見ていると怒りよりも哀しみを感じる。事案にかかわらず全て告発。こういう優等生ぶった行為に拍手が送られる世相に末期的なものを感じるからだ。個別案件の検討なしに告訴告発というのは、マスコミや市民が嫌う杓子定規な対応そのものではないか。そういう行為に熱狂的に拍手が送られる空気にとても危険なものを感じて哀しくなる。

士気下げる人、上げる人

 年金保険料の窓口徴収を廃止すると、タックル大臣、舛添厚労相がおっしゃったそうだ。妥当な措置である(注)。セキュリティ強化に割く人員や時間を考えれば、元から手に取れないようにするのが手っ取り早い。

 しかし、せっかく方針はよいのに残念なことがひとつ。大臣の「銀行員が(保険料を)ポケットに入れるはずがない。銀行は信用できるが、社保庁は信用ならない。市町村はもっと信用ならない」という発言である。やはり、20時に帰って鍋をつつくという官僚像を捏造放送するような悪質番組に出演していた名残なのだろう。

 そもそも銀行員がポケットに入れるはずがない、という発言は失笑ものである。ちょっと検索してみるだけで、滋賀銀行、東邦銀行、みちのく銀行とボロボロ横領事件がヒットする。また、実務的なことを言えば、金融機関で横領があっても刑事告訴されるとは限らない。

 刑事告訴すれば事件はマスコミに報道され、下手に裁判にでもなれば公開の法廷において、その金融機関のセキュリティの甘さが白日の下に晒される。信用が台無しだ。要は表にでない案件が多く、表沙汰になっている案件だけでも相当数あるということである。

 当然のことながら、この大臣の発言に対して、鳥取県倉吉市、東京都武蔵野市などの自治体が抗議したそうだ。武蔵野市、邑上守正市長は、「発言は、年金行政全体への不信感を増幅しかねない。日々、住民への対応に尽力している市町村職員の士気を著しく損なうものだ」とおっしゃったそうだ。立派な発言だと思う。己の自治体職員を叩いて悦に入っている某市長とは大違いである。

 マスコミに毒され、あるいは芝が青いと思い込んでいる人にはわからないと思うが、組織のトップが批判を恐れずにこのようなことを言ってくれるのは現場職員にとって何よりありがたい。人事院勧告で散々叩かれながら給料が小額上がるより、組織の長がちゃんと現場の気持をわかってくれるほうが、やる気も勇気も湧いてくるというものだ。それに比べると芸風とはいえタックル大臣のお言葉がどれほどかすんで見えることか。

 小さな誇りすら職員から奪ってしまえば、絶望にかられた準怠業職員を増やすだけである。それが国のためになるのかどうか。改めて問うまでもないだろう。

(注)10月2日追記:この点につき現職公務員SEさんのエントリを拝読して本当に妥当かどうか疑問に思うようになりましたが、自らの見識のなさを戒める意味で本文は修正せず残しておきます。

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