Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

-件のコメント

コメントの投稿

新規

投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

-件のトラックバック

トラックバックURL
http://tatakisugi.blog57.fc2.com/tb.php/38-5005ea56
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

21%

 少し前の話になるが、8月23日付けの日本経済新聞で、地方公務員の給与が民間と比較して平均で約21%高いと報じられていた。日経の放つ怪電波に「まーた、はじまった」とあきれてしまった。地域格差は実際あると思うしそれはそれで問題なのだが、この記事が主張するほどの差はないだろう。ほっておこうかと思ったが、この記事を大喜びで取り上げて公務員叩きをするサイトもあるようなので少し検証してみることにする。

 21%格差は、財務省の調査を根拠にしていると記事に書かれていたが、はっきりしたソースは示されていない。財務省HPの報道資料にもこの記事を補完するべき資料は見当たらない。「財務省の調べ」というだけで根拠資料の名前も出さないのはフェアではない。

 省庁のなかでもエリート官庁のイメージが強い財務省の調べとなれば完全無欠と想像するが、この「調べ」には疑問点がある。記事中の数字を見るかぎり、民間企業の賃金として厚生労働省の賃金構造統計基本調査における「男性の一般労働者」の賃金を取り上げているからだ。

 本来なら「男性の一般労働者」を比較対象とするのは誠に合理的な話なのだが、賃金構造統計基本調査で定義付けされる「一般労働者」というのは、臨時労働者(日雇い・1ヶ月以内の期間雇用者で17日を経過していない者)、及び短時間労働者を除いた全ての労働者である。

 つまり、雇入日数17日以下の臨時労働者やパートタイマーでなければ、非正社員も含まれるのだ。たとえば、フルタイムで働く派遣社員・嘱託社員・契約社員・アルバイトなどもほとんどの場合、「一般労働者」として分類されるのである。

 地方公務員の給料は、いわば「正社員」の給料である。非正社員が含まれている賃金との比較では正確な差は割り出せない。

 参考までに賃金構造統計基本調査における、一般労働者の雇用形態別の平均賃金をみると、男では、「正社員・正職員」が348,100円、「正社員・正職員以外」が221,300円となっており、その格差は相当なものである。それぞれの人数が統計上明らかにされていないものの、非正社員の比率を低く見積もったとしてもこの格差が統計に与える影響は無視できない。

 冒頭で言ったとおり、格差はあるが21%は言い過ぎ、というのが実際のところではないだろうか。結局、賃金構造統計基本調査の数字が地方公務員との賃金比較になじまないので、正確なところはわからずじまいである。だが、それゆえに、日経の記事が事実を正確に反映しているともいえないのである。
スポンサーサイト

0件のコメント

コメントの投稿

新規

投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

0件のトラックバック

トラックバックURL
http://tatakisugi.blog57.fc2.com/tb.php/38-5005ea56
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

Appendix

プロフィール

Hamras

Author:Hamras
職業 国家公務員(ノンキャリア)

カレンダー

04 | 2018/05 | 06
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

最近の記事

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

FC2カウンター

FC2ブログランキング

天晴れなへこみぶりだと思った方はどれかをクリック↓

FC2ブログランキング

公務員サイトランキング 現職公務員サイトランキング
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。